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サイト開設から2年。ついに日記ページをブログに移行。誰得?な妄想などを書き連ねます。腐女子要素が多分に含まれておりますので、苦手な方はお戻りください。 このブログは一部、公式の情報を元にはしていますが、ほぼ管理人の妄想です。 版権元の企業・会社には一切関係ございません。 ブログ記事の無断転載などはお控え下さい。
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半年先は長い!と思っていたのが、ついにDVD最終巻の発売月になりましたよ!
そわそわそわそわ……。
そのうえ冬の祭典もあってさらにそわそわそわそわそわそわ……。
夕方からバイトだろうが寒かろうが行きますとも!

そうやって葵葛のことばかり考えているせいか、またなんか中途半端なネタ以上作品未満の話が出来ました。
「つづき」に載せておきます。
13話後という設定なので、再放送から夜襲にハマり、ネタバレ嫌だ!というかたは最終回が終わってから読んで下さい(^^)



ところで、私の部屋のカレンダーに12月がないのだが、どういうことだろうか。






13話後。飛行機の墜落現場から葵の姿を発見した葛。見たところ、頭を打って怪我をしている以外は無事なようだ。
葛はホッとした表情で葵に話しかける。

「葵……、歩けるようならすぐにここを離れよう。……葵?」
「…………誰、だ。俺は……俺は“葵”なんて名前じゃないぜ?」
「な、なにを言って……」
「俺は小野総一郎。フランスに留学してたはずなんだけど……ここどこ?アンタは?軍人さん?」
「…………っ」

葛は絶句する。
頭部打撃による記憶喪失。それしか考えられなかった。
葛は、目の前できょろきょろしている葵をしばらく見つめ、やがてぐっと拳を握った。

「事情は後で説明する。とにかく今はここを離れるんだ」
「ん?ああ。わかった」

頭の中にこの周辺の地図を思い浮かべ、葛は葵から目を背けるように歩き出す。背後についてくる気配を感じながら、白けてきた東の空を見遣った。

 ◇

新京。
地下施設からいつの間にか運び出されていた雪菜。その傍らには記憶を失った静音。
雪菜が目を覚ますと、静音は小さな紙切れを手渡した。

「貴女のお兄さんと従者の方はここに埋葬してくれるそうよ。背の高い軍人さんがこれを貴女に、って」

雪菜がそれを受け取ると、瞬間的に頭に映し出される過去の映像。それは気絶した雪菜と静音を安全な場所まで運び、そして高千穂の遺体を担ぎ上げ、棗の遺体と共に軍用車両で運び出す映像だった。
映像の端々に移る軍刀には見覚えがあった。おそらく久世だ。
雪菜は静音に礼を言う。すると彼女は少し恥ずかしそうに言った。

「それでは、私も貴女に尋ねてもよいでしょうか?あの、ここはどこですか?日本ではないのでしょうか?」
「え……?」

記憶を失った静音は、預言者になった頃のことまですっかり忘れていた。

「総一郎が私のことも留学先に連れて行くと言っていたから、もしかして彼についてきていたのかしら。どうも記憶がはっきりしないわ」

雪菜はハッとする。あの時、壱師がそばにいた気がする。もしかしたら彼が静音の記憶を消したのかもしれない。
雪菜は取り敢えず話を合わせておくことにした。



しばらくして。
雪菜と静音が泊まっていた宿に葵を連れた葛がやってくる。

「葛!無事でよかった……!貴方達にまでなにかあったら、私……っ」
「心配をかけた。ところで雪菜、少し伝えたいことが……」

葛がぎこちなく差し出す手に触れる雪菜。そこで葵が記憶を失っていることを知る。
ハッと顔を上げる雪菜。視線を受けた葵は首を傾げた。

『本当、なの……?』
『信じたくはなかったが、……どうやら桜井機関にいた時のことは何も覚えていないようだ』
『そんな、まさか……』

体は無事であったが、共に過ごした記憶を失ってしまった葵。雪菜は自分を忘れられてしまった寂しさに涙が零れそうになるのを必死に堪えた。

「……それなら、貴方に会わせたい人がいます。部屋にきてくれますか」
「え?俺?わかったよ」

葛を追い越し、雪菜の横に並ぶ葵。その時、ポンポンと雪菜の頭を叩く。

「可愛いお嬢さんのお部屋にお招き頂くなんて光栄だね」

雪菜はハッとして葵を見上げ、ほろりと涙をこぼしながら言い返す。

「そうやって軽々しく不埒な発言をするのは、どうかと思いますっ」
「ハハッ、こりゃ失礼!」

扉を開くと、部屋にいた静音は窓の外を見ていた。部屋に入ってきた葵を見ると立ち上がり、駆け寄る。葵もまた駆け寄り、その腕に強く抱きしめた。

「静音!静音、どうしたんだ、こんな所で……」
「総一郎、貴方こそ!フランスへ行っていたのではないの!?」
「それが、……俺にもよくわからない。とにかく、君が無事でよかったよ」
「そんな、今生の別れでもしたようなことを言わないで」

再会を終えた二人に、雪菜はお茶を煎れようと言う。が、葛は断る。

「少し疲れた。今後のことはまた後で話しにくるから、今日のところは失礼させてもらう」

そう言って部屋を出て行ってしまう。

「あ、ちょっとアンタ!待てよ!」

葵の声が追いかけてくる。いや、今の彼は“小野総一郎”か……。
廊下を半分歩きかけていた葛は追ってくる男を振り返らずに言う。

「悪いが、疲れている。話ならまた明日にでも……」
「待ってくれって!少しだけでいいから!」
「俺よりも、今お前が傍に居るべきは彼女の所だろう!」
「それでも俺はお前をほっとけないんだよ、葛!」
「っ!?」

ハッとして葛は振り返る。“葵”はすぐそこに追いついてきていた。

「葵……?」

気まずそうに視線を伏せた葵は辺りを見回し、小さな倉庫に葛の手を引いて入った。
葵、と葛が再び呼びかけると、彼は苦笑いを浮かべて髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。

「やっぱ駄目だ。お前にそんな顔させてまで、全部忘れたフリなんてできない」

ごめんな、と言って葵は葛を見た。

「覚えて、いるのか……、全部……?」
「ああ、覚えてるよ、全部。お前と出会った時のこと、上海にいた頃のこと、お前が高千穂の所に行っちまった時のこと――」

――お前を愛している気持ちも、全部。

そう言って葵は葛の手を取り、手の甲にキスを落とした。
葛はビクリと肩を揺らして一歩後ずさる。壁が背中に当たった。
苦笑いの葵が葛を見上げる。

「俺がさ、記憶喪失のフリしたのは静音のためなんだ。預言者だとか国だとか、そんなの全部忘れたフリをしてやれば、彼女ももっと俺と生きやすいと思ったからさ。ま、彼女が本当に記憶を失っていたとは思わなかったけど……」

廊下を誰かが歩いていく音がする。その気配に耳をそばだてながら葵は続けた。

「俺は静音が好きだ。一生をかけて守ってやりたい」

葛は胸が締めつけられるような思いをしながら、口を開く。

「――それなら、こんな所で俺に油を売っている暇はないだろう」
「それが、そうもいかないんだよな……」

ふざけたことを言うな、と言ってやるつもりで見た葵がとても辛そうな表情をして、葛のほうへ手を伸ばしてきていた。

「葵……」
「だってさ、考えてもみろよ。好きな奴がこんな泣きそうな面してんのに、放っておける男がいるか……?」
「あお……っ」

葵の唇に封じられる言葉。

「――俺は静音が好きだ。だけど、それ以上にお前のことが好きだ」
「あ、おい……?」
「わがまま言ってごめんな。俺はお前が好きだよ。ようやく敵味方関係なしにお前を好きになれると思ったのに、俺は彼女を守ってやりたいとも思ってしまう」

世間からは死んだ扱いを受けている静音を受け入れてやれるのは自分しかいないから。それをフォローしていけるのは自分しかいないから。

「ごめんな」

葵は言う。そしてもう一度キスしようとするのを葛は手で制した。

「謝るな。そんなことされたら、それに振り回される自分が愚かに見える」

葵はハッとする。そしてくっくっと肩を震わせて笑うと、「どこかの電車の中で聞いたような台詞だな」と言った。
葛もつられるようにクスリと笑う。

「仕方ないから振り回されてやる。お前に振り回されるのは、もう慣れた」

葵はそっと葛の腰を抱き寄せる。

「ありがとな……」

ゆっくりと重ね合わされる唇。

そして二人は約束を交わす。
葵は、必ず静音を運命の歯車から守り抜くこと。
葛は、国のための戦いが終わったら必ず無事な姿で葵の元を訪れること。

強く、そして儚い二つの命の約束。





…………ざっと書いたつもりだけど、これもしかしてちゃんとメインページに上げるべきだったかな。

またしてもやっちまった!!!!

葵さんが堂々二股宣言でけしからんのは見逃していただきたい。決してマク/ロス/Fの作業用を聴いていたからではないwww


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