サイト開設から2年。ついに日記ページをブログに移行。誰得?な妄想などを書き連ねます。腐女子要素が多分に含まれておりますので、苦手な方はお戻りください。
このブログは一部、公式の情報を元にはしていますが、ほぼ管理人の妄想です。
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すっかり忘れてました。小ネタの種をペルパロを考えていた時と同じくらいの時期に思いついてたんですけど、そらもうすっかりぽんと(笑)
タイトルの通り、買い物……ショッピングに行くネタです。
風蘭の保護者的扱いで葛さんが同行し、さらに風蘭に誘われた雪菜も同行します。
そして誘ってもらえなかった葵さんがストーキングを決行し、それに付き合わされる棗。
そしてお兄様はあくまで紳士的に、「心配だから」と言って葵さんのストーキングに同行します。
久世さんは、そんな三人から少し離れた場所で「ああもう駄目だこの人、なんとかしなきゃ」と思っていればいい。
というネタwww
「つづきをよむ」から小ネタをお読みになれます。
【書き終えてからの追記】
なんか、思いも寄らず、久世勲だか勲久世だかの要素も入ってきてしまった(笑)
もうみんな、ニヨニヨしちゃってください!
先に断っておきます。1930年代の上海なんて、私に再現できるわけないので強制的に現代パロです。
そしてお兄様と久世さんが大好きだルール発動で、二人が葵さんたちと一緒に行動してます。
とにかく、みんながニコニコしてればいいよ、というコンセプトでお送りします。
催しものが開かれているせいか、普段よりも人通りも多ければ、露店も多く見かける。
そんななか、風蘭はくるくると人混みのなかを駆け回り、思う存分ショッピングを満喫している。
「葛サン、今度はあっちヨー!」
「わかったから走るな。迷子になるぞ」
「葛サンが遅いのがいけない!ほら、早く来るヨ!」
「はぁ……」
ため息をついた葛は雪菜を振り返る。雪菜は雪菜で、彼女のペースを守りながら、はぐれないように後をついてきていた。とはいえ、人混みに酔ったのか、風蘭のペースに合わせるのに疲れたのか、疲労の色が見え隠れしていた。
「雪菜、大丈夫か?」
「え、ええ。大丈夫よ。ありがとう葛」
「…………」
葛は風蘭がアクセサリーを売る露店にいるのを確認し、立ち止まって雪菜に歩調を合わせる。
「すまん。葵なら、もっとちゃんと雪菜のこともエスコートできたんだろうが、俺はこういうことにはあまり慣れていなくて……。気の利くことも言えないし、疲れただろう」
「そんなことは……」
雪菜が答えようとしたとき、葛はふいに「ちょっと待っていろ」と言って雪菜の傍を離れ、すぐそばにあったフルーツジュースの店で二つのカップを買って帰ってくる。
「喉が渇いただろう?座る場所はないが、ここなら人の邪魔にもならないから少し休もう」
「ありがとう、葛」
カップを受け取り、ジュースを一口飲む。口に合うかと様子を窺っている葛に気づき、雪菜は微笑んで言った。
「美味しいわ。ありがとう」
すると葛も安心したように目元を和らげる。
雪菜はもうひとくちジュースを飲み、葛を見上げた。
「ねぇ葛。そんなに気にしなくても、ちゃんとエスコートできてるわ。葵と比べたりしなくていいのよ。そうやって気遣ってくれることが嬉しいの」
「雪菜……」
葛は意外そうに雪菜を見下ろす。それから苦笑いの表情になると、「ありがとう」と言った。
「ただ、そうやって気を遣われるくらいじゃ、まだまだだってことだな」
「私、気を遣ってなんか……」
「いや、ひがんでるわけじゃない。ただ、もう少し精進しようと思っただけだ」
「ふふっ、負けず嫌いね」
「性分、だ」
二人が談笑していると、露天商から値切るだけ値切って、可愛らしい髪飾りを買ってきた風蘭が戻ってくる。
「雪菜サンだけずるいよ!風蘭のはナイのカ!」
「ほら、これは風蘭の分だ。まだ冷たいから安心しろ」
「アイヤー!葛サン、よくわかってるね!それじゃ、いただきまーす!」
「あら、でもそうすると葛の分は……?」
「俺はいいんだ。あまり喉は渇いていないから」
「そう……。無理はしちゃ駄目よ?」
「自己管理くらいできる。雪菜こそ、疲れたら無理はするな」
「ええ、大丈夫よ」
建物の日陰で休む3人。
彼らを離れた建物の屋上から監視する姿があった……。
◇◆◇
「……で、なんでアンタらまでここにいるんだ?」
「休日の祭りで人が集まって危険の増す場所に雪菜と葛くんが出掛けると聞いたので心配になったのでね」
「俺が“来てくれ”と言ったのは棗だけだぞ。心配なら一緒について行けばよかったじゃないか」
「君や棗が誘われなかった場所に、私が出向いていくというのも無粋じゃないか。お断りするよ」
「(シスコン丸出しで恥をかいてこいって言ってるんだよ!)」
「葵くん。多少私も精神感応能力を持っていると忘れないでいてくれたまえよ」
「チッ……!」
「葵、若……。俺を挟んでケンカしないでください」
建物の屋上で双眼鏡を片手に3人の同行を探っている葵。
棗は彼の能力である遠視能力で3人の監視を行い、その様子を高千穂が隣で棗の肩に触れて直に脳に語りかけて情報を引き出している。
端から見たら不審者丸出しの葵と、その隣にいる高千穂と棗の3人から少し離れた場所で周囲に気を配っているのは、上官命令で連れてこられた久世だ。
『もしも3人に何かあったら、お前の瞬間移動能力でいち早く駆けつけて上げるんだ。いいね?』
公私混同も大概にしてほしい、と思うのだが、休日の呼び出しを無下にできない理由がこちらにもあるので文句が言えない。従って、久世は内心で大きくため息をつきながら周囲の警戒に当たっているのだった。
「あ、移動を始めた」
「ふむ。こちらに向かって来ているが、手前に大きな人だかりができているな。はぐれたりしなければいいが……」
◇◆◇
最後に雪菜のオススメの店に風蘭が行きたいと言ったので、3人は休憩を終え、移動を開始した。
しばらく歩くと、急に人の数が増えて少し後ろを歩いていた雪菜が遅れ始める。
「雪菜」
葛は風蘭の腕を掴んで離れないようにすると、雪菜を振り返って手を差し出した。
「手をつなごう。はぐれてしまわないように」
「えっ……」
下心はないとわかっていても、改めて言われると気恥ずかしい。これまでに何度もテレパシーのために葛の手に触れてきたけれど、葛から差し出された手というのは初めてだ。
意識して躊躇していると、風蘭が言う。
「甘いヨ葛サン!こんな芋荒いみたいな人混みじゃ手なんてすぐに離れてしまうよ!やるならこのぐらいやらなきゃ!」
「風蘭っ!?」
風蘭は葛にくっつくと、ガシッと葛の左腕にしがみついた。彼女としては“腕を組んだ”つもりなのだろうが、端から見たら“しがみついて”いるようにしか見えない。
葛は複雑な表情で左腕にくっついた風蘭を眺めるが、背中に人の腕が当たり、人の数が増えた気がして雪菜の方へ再度、腕を伸ばす。
「雪菜、とにかくこの人混みを抜けてしまおう」
「ええ、けど……。葛は歩きづらくない?」
「どうせこの人混みだ。構わない」
「そう、じゃあ……お言葉に甘えて」
雪菜は葛の腕に掴まると、左腕を葛の右腕に絡ませた。
「まさに両手に花。ヨカッタな葛サン!」
「そんなつもりはない。行くぞ」
「まったく、素直じゃないなァ」
「……行くぞ」
◇◆◇
葛の両腕に掴まって人混みを進む雪菜と風蘭。
そんな3人の様子を見ていた葵は一旦、双眼鏡から目を離し、胸を押さえて倒れ込む。
「可愛い……っ!!とんでもなく可愛いっ!!主に葛が!!」
「葵くん、少し落ち着きたまえよ。まぁ、確かに二人を気遣っているようにも見えるが、見ようによっては二人に守られているようにも取れるけれどね」
阿呆な惚気に浸っている葵と高千穂の間で、小さくて可愛いものが好きな棗も密かに葛にしがみつく風蘭と雪菜を可愛いと思ったりしていたのだが、そんなことに気づく余裕は葵にはない。
「あぁでも、心配だな。ちゃんと通り抜けられるかな。――あっ!」
「どうした、葵」
「まずい、俺、見失った!棗、いま3人はどこだ!?」
「赤い看板の露店から3メートルほど進んだ所だ。垂れ幕の陰になっているが……」
「わっかんねーよ!……ああ、くそっ!俺、ちょっと行くわ!」
「葵っ!?」
「ふぅ、若さ故に早計だね。仕方ない、私たちも行こう。久世、お前は俺がいいと言うまで待機していろ。後は帰ってもらってかまわないから」
「……了解しました」
◇◆◇
葛は眉間のしわを増やして、人混みの中を進んでいく。なるべく空いている場所を選んで進んだつもりだったが、時折小柄な風蘭が力を込めて腕に掴まってくるので、見えない場所に障害物があったのかもしれない。
なんとか人混みを抜け、雪菜の言う店のあるショッピングセンターの前まで辿り着くと、息を切らした葵と行き合った。
「葛っ!!雪菜と風蘭も、大丈夫だったか!?途中で見失って、俺、心配で……!!」
「いや、特に何もなかったが……。“見失って”……?」
「う゛っ……」
「もしかして葵サン、ストーカーしてたカ?」
「いや、それは……っ」
自分の失言に気づき、窮地に立たされた葵は葛の厳しい視線から逃れようとなんとか言い訳を考えて目が左右に泳ぐ。
明らかに挙動不審な葵の後ろから、悠々と歩いてやってきたらしい高千穂と棗が現れる。久世の姿はなかったが、おそらくどこかで待機しているのだろう。
「やぁ、雪菜、葛くん。奇遇だね。それから、はじめましてお嬢さん」
「あら、お兄様。お兄様もお買い物に?」
「ああ。たまにはお袋に何か買って贈るのもいいかなと思ってね。棗にも一緒に選んでもらっていたんだ」
「まぁ、それでしたら私もお手伝いしますわ」
「そうかい?それじゃ、皆で食事でもどうだい?ご馳走しよう」
「アイヤっ!雪菜サンのお兄サンは太っ腹ナ!ありがたくいただくヨ!」
風蘭は両手を上げて喜ぶ。驚いた表情の葛がたずねる。
「大尉、私たちもよろしいのですか……!?」
「もちろんだよ。一応、葵くんもね」
「なんだよその“一応”って……!」
「葵、大尉に失礼な口をきくな!」
「ははは。かまわないよ。――ところで、君たち3人ともとても可愛いね」
「アイヤッ!お兄さんは口も上手いナ!」
ぺちんっ、と自分の額を打つ風蘭。すっかりご機嫌である。
葛は「ん?」と首を傾げると、おずおずと言った。
「あの、大尉?“3人”というのは数が合わない気がするのですが……」
「何を言ってるんだい。雪菜とお嬢さんと君で3人じゃないか」
「なっ、じょ、冗談はよしてくださいっ!!」
「赤くなって……、益々可愛いね」
「大尉……っ」
「葛で遊ぶなぁぁっ!!」
「葵っ!?」
“こいつは俺のもの”と言わんばかりの勢いで葛を抱きしめる葵と驚く葛。やがて驚愕から冷静さを取り戻すと、葛は問答無用で葵の腹に肘鉄を食らわせた。
「かずらぁぁぁぁ」
「知るか、馬鹿」
葵の拘束から逃れた葛は、高千穂に促されるまま風蘭と雪菜と共に店内で入っていく。
置いてきぼりの葵に近寄り、そっと肩を叩く棗。
「慰めてくれるのか……?」
「葛の耳、よく見ろ」
「へ……?」
「照れて真っ赤だ」
「あ……ホントだ」
なんだ、ちゃんと喜んでくれてたんじゃないか。葵はホッとする。
棗は葵が元気を取り戻したのを見て、続けて言った。
「それに、ほら。お前についてきてほしくてまわりを気にしてる」
「っ……!!」
高千穂の隣を歩いていながら、何かを探すように視線を巡らせている。
葵は胸の高鳴りを感じた。
「早く行ってやれ」
「あ、ありがとう棗!やっぱお前はすげーよ!」
すぐさま駆け出した葵は、葛の隣に並ぶと「店内を走るな!」と怒られながらも笑っている。葛もまた“仕方ない奴だ”という風に苦笑した。
棗も店内に入ろうとした時、店の外の非常階段から久世が姿を現した。
「大尉から待機解除の連絡が入ったので、俺はここで帰らせてもらう」
「あ、ああ。お疲れ様でした……」
久世は棗を一瞥すると、ため息まじりの声で呟いた。
「あんな人の付き人なんて、お前も今まで苦労したんだな」
棗は苦笑して、
「それでも、惹きつけられるものが若にはお有りになる」
「まぁ、それは否定するまい。そうでなければ、誰が好きこのんで休日にこんな馬鹿げたことに付き合うものか」
「だろうな」
棗は久世のなかに、高千穂に対する似た感情を読み取って笑みを漏らす。
それを久世も感じたのか、何かを誤魔化すように咳払いをする。
「それじゃ、俺はこれで……」
「はい。お疲れ様です」
久世は踵を返し、駅の方へと歩いていく。棗も店内へ入っていったのを確認して息を吐いた時、ふいに頭に響く声があった。
『久世?まだ近くにいるかい?』
『はい。まだ何か?』
『今晩9時に「NIGHT RAID」で待ち合わせだ。今日のお礼に奢るよ』
『――了解しました』
『それじゃ、お疲れ様』
始まりと同様に唐突に途切れる言葉。久世は額を抑えてククッと喉奥で笑った。
「あの人は、まったく……。明日も仕事だと忘れているんじゃないのか?」
中途半端な感じで終わりましたが、まぁ、これでも一応小ネタなんで、少しくらい手を抜いてもいいかな、と。
そして後から気づいた。お兄様の職業を会社員にして支社長にすればよかった、と。軍人がなにやってるんだって話ですよwww
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